経営本部

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木村 講平

えらい人

——どのような仕事をしているのか、自己紹介をお願いします。

各事業所をまわって各従業員の面談をしたり行政とやり取りしたり、といったことをおこなっています。後は月に1回請求業務があるので、細かいところをチェックしてミスがないか確認したり、新しく物件を出すときの調整などもおこなっていますね。
ただ、数字の管理とか細かいところは、別のマネージャーがしてくれています。

代表と一緒に新規業態のことを考えることも仕事の内です。会社全体の先々のことを考えたり、管理者向けの会議の議題を考えたりとか。
肩書きは「経営企画室」ですが、さまざまな仕事をおこなっていますね。

代表がいろいろなアイデアや情報を出すので、それをうまく着地させることも仕事のひとつですね。代表は経営者なので想像もつかないことをやってくれます。そのメッセージを誤解のないよう、改めて職員に伝える橋渡し役のようなこともやっています。

——ウコウコヤオに入社した経緯を教えてください。

前職の会社は、元々は介護をやっていた会社ではなかったんです。しかし介護のフランチャイズに加盟することになって、介護業界に進出することになりました。私は社内の異動で北小岩のデイサービスに配属され、そこで介護職員と生活相談員をやっていたんです。

当時は部署異動で配属されたという感じで、介護の仕事がやりたかったわけではなく、かといってやりたくないというわけでもなく、流されるままに仕事をしていましたね。割と軽い気持ちで「やってみようかな」って。そんな感じでした。

そこから数年はそんな感じで働いていたのですが、ある時、オーナーが変わるというタイミングで、辞めるか残るか判断を迫られました。どうしようか考えた時に、こんなに人が少ない状況で「私が辞めたらどうなっちゃうの?」ということを一番最初に思ったんですね。
介護ではご利用者さまと長い時間過ごすので、情が湧くといいますか。介護を辞めるのは見捨てちゃうような感覚があり、できないなと。当時はそういう風に思っていました。それで介護の仕事を続けようと思い、代表についてきたという形になりますね。

前職の会社時代の介護は大変でした。何せみんな未経験だったので。フランチャイズに加盟していたので、加盟元の会社からアドバイザーとか来てくれてたんですけど、それも月1とかだったので結構自分でなんとかしないといけないことも多くて。
右も左も分からなくて、介護ってこんなに大変なのかと思っていました。当時の会社では、泊まりの介護もやっていたので、要介護というか比較的介護が重い人が多かったんです。あと認知症が強い人もいました。どんな人も受け入れると言う場所でしたから。

——ウコウコヤオに入社してどうでしたか?

ウコウコヤオに変わってからは、従業員に対する考え方が全然違うな、と感じたのを覚えています。まずは人を入れてそこからサービスを回していく、という代表の考え方にハッとさせられたものです。

その後、会社が成長して3店舗目を出すことになったのですが、当時、誰か管理者を出すってなったときに「やらないか?」と話がきたんです。正直に言えば、最初は「嫌だな」と「そんな責任のある立場、やりたくないな」って思ってました(笑)もちろん、今はそういうこと思っていませんよ(笑)
当時は、代表が時間を使ってくださり、夜勤のときにいろいろな話をしました。「どうせ会社で頑張って貢献しても・・・。」という斜に構えた部分があったんですけど、代表と話してるうちにその考えも変わって、最終的には本所で管理者をやることになりました。
あとは、特に辞める理由がなかったというのもありましたね。そもそも辞めるという感覚が自分の中になくて、あとは転職が面倒だったというのもありますが。なんでみんなそんなにすぐ仕事辞めちゃうのかな?と思ったりしていました。

そういう感覚でいたので、自然とキャリアアップしていきましたね。長いこと働いていれば介護についての知識も増えますし、できることも増えてくるので、嫌だとか大変だとかいう感覚もほとんどなくなってきます。それに加えて転職する意欲がないと。
会社からすると、私は「会社に残る人」と思ってもらえたのかもしれませんね。

実際に管理者やマネージャーをやるまでは嫌だな〜という気持ちが大きかったのですが、いざ初めてみると、それなりにできることもあって。やりたくないなとはなりませんでした。長年この仕事に携わってきたことで、ウコウコヤオで働いたことで、自分の考え方が変わったのかな、と思います。代表は生活環境や恋人の影響と言っていますが・・・(笑)

管理者をやってみて、私自身すごく変わったと感じることがありました。それは「私がやらないとダメだ」という責任感が生まれたことですね。自分の仕事に対する責任が湧いて、仕事に真剣に取り組まないといけないと思うようになりました。

やってみないと分からないことってたくさんあるなと。やってみると見えるものがあるし、何でも経験した方がいいと思います。自分にとっても、管理者となったことは人生の中で大きな経験になっています。

——仕事で楽しいことや大変なこと、こだわりは?

自社で働くスタッフに対してもそうですし、他社の人とお会いしたときもそうですけど「自分の言葉で話をする」ことです。

ウコウコヤオでは、自分の言葉で話ができてるな、と思います。
前職では「あなたの仕事、何やっているの?」と言われても説明できなかったんです。でも今は、自分の中で整理できているので、系統立てて話しができますしそれに対する裏付けもあります。自分の知識経験で蓄積されたものを、表現できる時も良いなと思います。

あとは、単純に部下に頼られると嬉しいですね。最前線で働いている部下の成長も嬉しいです。現場で良いものを生み出しているのを見ると嬉しいし、安心感があります。

——ご自身が思う、今もウコウコヤオを続けられている理由は?

一番は何だかんだ言って「居心地がいい」ことです。

ウコウコヤオに入ってそこそこ長いので、大変な時期もありました。
管理者になってすぐの頃や、事業所が少ないときとか、生きるか死ぬかの経験をしてきたんです。そんな経験をした上で今をみると「落ち着いているな」と感じます。会社の規模感も、今は新店を出すことを踏まえても余剰がありますし。

ウコウコヤオに入ってきたばかりの子は、今は今で大変だと思うけど、経験が長いとまた違った考えになります。昔を知っているからこそ今はいいなと思えるんです。だから本当に居心地がいい。そんなこともあって、長く働くことはいいことだと私は思うんです。

今確立されているオペレーション、これはウコウコヤオが初期のころから少しずつアップデートされてきたものです。それをずっと見ているので、まるで自分の子どもを見ているような感じなのかもしれません。 会社の規模が小さい頃からいたから、大きな思い入れがあるのかもしれませんね。会社のステージが変わっていくのを見ているからこそ、働き続けられているような気がします。

——ウコウコヤオという会社の良さ、特徴を教えてください。

風通しがいいというか、良い意味でざっくばらんなところですね。
代表がそんな感じだからというのもあると思いますけど。発想が自由で「なんでもやっちゃえばいいじゃん、違法なことじゃなければ!」というスタンスなんですよね。
現場にいてご利用者さまと接していると、介護目線が強くなります。でも、そこだけに囚われる必要はない、それを常に会社として宣言していることがいいと思います。
まあバランスが難しいなと思うこともありますけどね。「ご利用者さまを蔑ろにしているんじゃないか。」と言われたら「そうじゃないよ」って話になるんですけど。

例えばウコウコヤオの「お出かけ」のサービスとか、すごくいいと思いますよ。歳をとって介護が必要になってから急にデイサービスに行って閉じ込められちゃうとか、介護のイメージってそうだと思うんです。
でも自分が介護が必要な立場になったら、もっと自由にしたいと思うはずですよね。外に行くことって当たり前なのに、急に制限されてしまうのは残念です。もちろん怪我するとか道に迷うとか、外出を制限する理由はあるんですけど。

それをスタッフがついて安全に「お出かけ」できるというのがすごくいいですね。

ウコウコヤオは「ふつうの暮らし」というのができる場所です。シンプルですけどそこを大事にするのは、ものすごく共感できるし納得できます。
「ご利用者さまのために」とか「寄り添って」とかありがちな言い方よりも、もっと身近に感じられるしいいなって思います。介護をやっている方も納得感ありますしね。

介護を受ける側もそうだけど、介護する側も「ふつうに働ける」というのがウコウコヤオの良さです。人それぞれ「ふつう」という概念は違うと思いますが、私自身はふつうに働けていると思っています。極端に楽でもないしブラックでもない、それがいいところかな。

——最後に、応募者へメッセージをお願いします。

私自身、介護業界に入るきっかけは大したものではありませんでした。そういう意味では、介護業界を毛嫌いしなくてもいいと思います。

介護という言葉のイメージだけで、パスする人も絶対いると思います。一般的なイメージがそうだと思いますし、介護が話題になるときもマイナスなニュースばかり出てきますし。

でもいざ介護業界で働いてみると、そうじゃないってことも分かってもらえると思います。私が管理者をやってみて管理者の仕事が分かったというのと同じで、介護に限らずやってみたらいいんじゃないかなと。
働き方にしろなんにしろ、みなさんが思っているより、介護って難しくないですし、思ってるほど悪い業界じゃないと思うんです。

ウコウコヤオもそうです。新卒の職場体験をやると「思っているのと違った」と皆さん言うんですよね。「寝たきりの方の介助をイメージしていたけど、ご利用さんと話せるし活動できる。これなら私もできる。」って。実際それで入社を決めて、入ってくれる人もいるんです。
だからイメージがポイントなんじゃないかなと。介護に対するイメージは間違っているんじゃないかな、って思いますね。

決して高度なことをしているわけではありません。「介護=専門職」というイメージがあるのかもしれませんが、ふつうのことができれば務まる業務です。
自分の体を動かしておこなうことに対して、物凄く突出した技術や才能が必要かというと、そんなことないんです。ふつうにできるということが、分かってもらえると思います。

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