介護のお仕事は1年中、どのような気候や天気でも必要とされます。
その中でも、暑い日に気をつけるべきことや、雨の日に気をつけるべきことはそれぞれ異なるでしょう。
2024年の夏は特に気温が高く、湿度も高い日が続いていました。
台風や突発的な大雨に見舞われることもあり、ウコウコヤオでもさまざまな取り組みを行いました。
今回はウコウコヤオの暑い夏の日・大雨の日の取り組みを紹介します。
ウコウコヤオで働くスタッフが気をつけていることや会社として実施している職員のサポートも聞いてみました!
夏の暑い日を乗り切る1日の過ごし方
09:00 送迎
ウコウコヤオのデイサービス事業所は9時から業務開始。
ご利用者さまのご自宅に車で伺い、送迎を行います。
暑い日は特に安全健康が1番大切なので、ご到着されてからの水分摂取や血圧・体調確認を行います。
特にご高齢の方は暑さを感じにくいこともあるため、体温計で体温を測り、空調管理の徹底を行うことが必要です。
10:00 入浴介助・コーヒー
入浴された方は スポーツドリンクをお出しするなど、特に水分補給には気をつけています。他にも熱中症対策として、コーヒーやお茶など、常に目の前に飲み物がある状態にしています。
水分接種がなかなか進まない方には、なるべくお声をかけて少しでも飲んでいただくことは大切です。
12:00 昼食
温かいお食事をご利用者さま個々の状況に合わせて提供しています。
14:00 お出かけ
昼食の後はお出かけを実施。
暑い日の外出は特に熱中症の危険性が高いため、お出かけ先の状況や暑さなどを調べた上で実施することが大切です!
夏はデパートのフードコートや、夏らしさを感じられる施設、博物館などに伺うことがあります。
ご利用者様の体調・体温にはいつも以上に気をつけながら涼しいスポットを選んでいます。
16:00 連絡帳の記入/夕食の準備
連絡帳の記入や、ご利用者さまによっては夕食を召し上がっていただきます。
17:00 帰りの送迎
朝に来た時と変わらず、元気な状態でご利用者さまをお送りします。
夏の暑い日に実施した取り組みをご紹介!
ウコウコヤオで夏の暑い日に実施した取り組みを詳しく紹介します!
水分補給の意識を持とう
ウコウコヤオではデイサービスを利用している間、1リットル以上の水分補給を目標にしています。
お茶やお水、コーヒー、スポーツドリンクなどさまざまな飲料をご用意しているのはもちろん、飲料以外での水分補給も実施。
例えば、季節のイベントでスイカ割りを行い、スイカから水分摂取をしたり、おやつ作りでゼリーを作ったり。飲料にも少しとろみをつけて飲みやすくするなどさまざまな工夫をしながら、水分補給に関する取り組みを行なっています。
また、事業所として職員に対しても飲料を提供することで、働くスタッフの熱中症にも気をつけています。
空調の整備で体温管理も大切に
エアコンやサーキュレーターなどを使用し、常に室温管理は行っています。
ですが、その状態でも体温が高くなってる方もいらっしゃる可能性があるため、体温計で体を測定し、暑いようであれば首元を冷やすアイスリングを使用するなど、一人ひとりの体調管理も意識する必要があるでしょう。
また、空調としては感染対策という面から、1日中締め切ってしまうと空気が悪くなることが考えられるため、1時間に1回は窓を開けて換気をすることもあります。
夏らしさを感じる取り組みを実施
ご利用者さまの中には今が何月なのか、認識が難しい方もいらっしゃるため、「今は夏だよ」という季節を感じられる取り組みも実施しています。
お出かけの際に麦わら帽子をお貸ししたり、白地の風鈴やうちわに絵を描いていただいたり、折り紙でひまわりを折ったりと、夏に関連するアイテムを使用して日々の活動の中に季節を溶け込ませています。
夏を感じるイベントとして夏祭りを開催した際は、はっぴを着たり、ヨーヨー釣りやスイカ割りを行ったりと、ご利用者さまに夏を楽しんでいただけました。
職員に対するサポートも!
入浴介助を行う際は必ず汗をかくため、ご利用者さまや職員の負担にならないよう、事業所でデオドラントの取り組みを実施しています。
また、入浴介助も夏は対応する人数を制限し、疲れていてもいいにくい、無理をしてしまう、という状況にならないよう働きやすい職場作りにも力を入れています。
デオドラントの取り組みをご紹介
ご利用者さまも職員も汗をかいたり、湿気がこもることで匂いが気になっても、直接いうことは難しい場面もあります。
そのため、ウコウコヤオでは全員が自由に使用できる汗拭きシートや制汗スプレーなどを事務室に常備しています。
「夏の暑い日」についてインタビュー!
ウコウコヤオで働く職員に夏の暑い日についてインタビューを行いました。
実際に暑い日に働いているからこそ分かる現場の様子を教えてもらいました!
夏の暑い日に印象に残っているエピソードを教えてください。
ふとした時のお話なのですが、夏にご利用者さまとお出かけをした際に、ミストが出ている扇風機があったんですね。
その時に、ご利用者さまは今まで見たことがなかったようで、「今はこんなのあるんだ」と、おっしゃられて「じゃあ、みんなで入ってみようか」「昔もあったら良かったのにね」と皆さんでお話しされていました。
ウコウコヤオではお出かけに力を入れているのもあり、ご利用者さまに今でも新しい体験をしていただけたことが印象に残っています。
2024年の夏だからこそ実施した取り組みはありますか?
今年でいうとオリンピックがあったことが、例年との違いですね。
ご利用者さまもご自宅でご覧になられていたり、事業所のテレビでも流していました。
オリンピックにちなんで、事業所では曜日対抗の対戦レクリエーションを実施しました。
例えば、風船バレーをして何回下に落とさずにパスをできるか、回数を競っていただいたり。曜日対抗なので月曜日は50回、火曜日は30回・・・と対戦していただいて、1週間経ったら「何曜日の皆さんが優勝しました!」というような対戦です。
皆さん大変盛り上がっていたので、実施できて良かった取り組みです。
会社の取り組みについて、働きやすいと感じられているポイントを教えてください。
ウコウコヤオはシフト制なのですが、夏の期間は会社として公休9日と有給休暇1日で、お休みを10日、連続勤務は4日までと定められているので、疲れを溜めにくくしてくれていると感じますね。
後は、ペットボトル1本の100円や、デオドラントのシートやスプレーも購入する額が積み重なったら負担には感じるので、会社側で用意してくれるのはありがたいと思っています。
今後、夏に実施したい取り組みはありますか?
毎年変わらないですが、一番大切なことは、利用者さまが事業所に来てらっしゃる間に脱水症状や熱中症にならないように工夫するということです。
そのため、こまめに体温測ったり、常に見守りをさせてもらってるいただいているので、今後も続けていきたいという思いがあります。
その他に、夏を感じる取り組みとしては、流しそうめんなどを実施できたら良いと思っていますね。
大雨が降った日の1日の過ごし方
09:00 送迎
雨の日は傘や車椅子の方でも頭から被ることができるポンチョ型のカッパをご用意して、車まで濡れないように工夫をしています。
そして、事業所の入口が滑りやすくなることから、職員2人でお連れしたり、お声をかけつついつでも支えられるように気を付けることで転倒の防止を行います。
手すりが濡れていると危険性が増すため、雨の日は拭くものをご用意することも必要です。
10:00 入浴介助・コーヒー
肌寒さを感じる利用者さまのために、飲み物は常に温かいものと冷たいもの2種類を用意し、本人の希望を伺います。
そして、膝掛けも用意があるため、必要なように見受けられる方にはお聞きしています。
12:00 昼食
温かいお食事をご利用者さま個々の状況に合わせて提供しています。
14:00 レクリエーション
雨に濡れず車に乗ることが難しい日はお出かけをせず、室内でレクリエーションを楽しんでいただいています。
雨の日はご利用者さまの気持ちも沈みがちになることがあるため、お出かけをしても、あまり楽しめない、疲ればかりが記憶に残ってしまうということがあるでしょう。
声を上げて笑ったり、お隣の利用者さまといつもよりお話ししてみたり楽しい記憶として残るよう、お菓子作りやミニ運動会などさまざまな企画を実施します。
16:00 連絡帳の記入/夕食の準備
ゆっくり過ごされるご利用者さまの見守りを行うほか、事務作業や夕食の準備も進めます。
17:00 帰りの送迎
朝に来た時と変わらず利用者さまをお送りしますが、雨の状況によっては早めにご帰宅いただくこともあります。
大雨の日に実施した取り組みを紹介!
ウコウコヤオで大雨の日に実施した取り組みを詳しく紹介します!
ご利用者さまへの声掛けが大切!
雨の日は気持ちが落ち込んでしまうご利用者さまも多く、不安にさせないような言葉遣いを心がけることも大切です。
特に台風による影響を心配されていたり、雨が振り続けると洗濯物が乾かないなど、「雨は大変よね」「雨は嫌だね」とマイナスな話をされることもあります。
職員はご利用者さまのお話を伺い、少しでも安心していただけるお声がけをしています。
大雨・台風に対する対策は必須
大雨や台風に備えて水や食料、停電になることも想定しポータブル電源など、ご利用者さまに安心していただける準備を行っています。
事前に天気予報で朝夕の送迎時間の状態を確認し、利用者さまが帰宅される時間が危険そうであれば予定時間より前にお送りするなど、何よりも無事にご自宅に送り届けることが大切です。
雨の日でも楽しめる取り組みで体を動かす
雨の日に実施しているレクリエーションはさまざまあり、体を動かすもの、指先を動かすもの、 脳トレを兼ねたものなど目的も多岐に渡ります。
季節のお花の工作やボーリングをしたり、足を動かすレクリエーションとして、浮き輪を膨らますポンプを踏んで風船を飛ばしたり。
レクリエーションは機能訓練を兼ねているため、日常で使わない箇所を重点的に動かせるように考えています。
職員に対するサポートも!
大雨や台風の日は、電車が動かず朝間に合わない場合や帰宅が難しい場合もありますが、ウコウコヤオでは事業所に職員が泊まることがないようにしています。
朝、間に合わない可能性がある場合は、事前にご利用者さまやご家族に事前連絡を行い、台風の状況で送迎が遅れたり、休業する可能性があることを伝えます。
また、職員の帰宅まで考えて営業時間の調整をしていますが、それでも帰宅困難な場合はきちんと疲れを取ってもらいたいという考えの元、会社から補償をだすので、近隣の宿泊施設に泊まることを推奨しています。
「大雨の日」についてインタビュー!
ウコウコヤオで働く職員に大雨の日についてインタビューを行いました。
大雨の日に行っているさまざまな工夫を詳しく教えてもらいました!
大雨の日に印象に残っているエピソードを教えてください。
牛乳パックタワーというレクリエーションがあるのですが、それでとても盛り上がったことが印象に残っていますね。
1センチ幅にカットした牛乳パックを53段積まれた方がいて、皆さん「自分はその上に行くんだ!」と 闘志を燃やしていました。
そういった勝負事は特に、朝、天気が悪くて沈んだ様子で来たご利用者さまが、帰りには楽しそうな表情で帰っていただけることが多いんですね。
やはりみんなで何かをして楽しんだり、競ってみると気持ちも明るくなっていただけるようです。
レクリエーションは職員で相談して決めているのですが、今後も皆で意見を持ち寄ってご利用者様が楽しめる企画をしていきたいです。
梅雨の時期など雨が続いた時の過ごし方は、どのような工夫をされていますか?
やはり毎日同じことが続いてしまうと、ご利用者さまも退屈に感じられてしまうので、お出かけすることもあります。駐車場が地下にあることを確認して、 経路や安全面に問題がないことを前提に、雨に濡れない場所を選んでいますね。
他にも雨にちなんだ紫陽花や蓮などのお花や雨の降ってる壁画など事業所の飾りを工夫をしたり、カエルの折り紙を折ってカエルレースをしてみたこともあります。
また、毎日が雨だからといって嫌なことばかりではなく、「雨が強いわね」「今日はちょっとしか降ってないわね」「晴れてきたわ」と、会話のきっかけとしても使用されています。
会社の取り組みについて、働きやすいと感じられているポイントを教えてください。
雨の日に限らず事業所として、レクリエーションやご利用者さまとの関わり方を、事業所にいる職員に決めさせてくれているところがとてもいいと思います。
利用者さま一人ひとりにあったサービスは、実際に会話してみて、ご利用者さまが楽しめることを考えた上で実行させていただけるので、それは利用者さまにとっても職員にとっても良い環境ですね。
後は事業所が女性の生理に対する取り組みをしてくれているのは、若い世代がとても多く働いている会社ですので安心している様子がよく見えます。
生理サポートの取り組み
生理休暇、休憩室に生理用品があるなど生理中の女性に対するサポートを女性管理者が始めました。
ウコウコヤオの職員の8割が女性なため、女性の悩みがわかり、困っていることも相談しやすい環境作りに取り組んでいます。
今後、大雨の日に実施したい取り組みはありますか?
雨の日の玄関は今後、より滑らない対策ができたらと考えていますね。
転倒は雨の日だけではなく、常に気を付けていかなくてはいけないことだと思います。
後は、湿気で洗濯物が乾かないところも空調やサーキュレーターで工夫していきたいと思います。
職員も利用者さまも過ごしやすい環境づくり
今回はウコウコヤオの夏の暑い日・大雨の日の取り組みを紹介しました。
ウコウコヤオでは夏の暑い日や大雨の日はもちろん、日頃からご利用者さまと職員が快適に過ごせるようさまざまな工夫を行っています。
特に匂いや生理などデリケートな話題では、辛いことや気になることがあってもなかなか言いにくい場面も多いでしょう。
ウコウコヤオとして職員が嫌な思いをしない環境づくりを行っています。
何よりも無理をしないことが大切。
働きやすい環境で務めたいと考えている人はぜひ一度、見学にきてください。
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